心霊体験1ノックするもの~コンビニ深夜帯バイトあるある

コンビニの深夜帯のバイトでの恐怖体験シリーズ二つ目よ。
前回→深夜帯コンビニあるある~恐怖体験1よだれをたらすもの~

あまぐりは20代前半の頃、2年半くらい、コンビニバイトをしていたわ。時給が良いから、深夜帯(22時~朝6時)で。
でね、やっぱり、深夜帯で何年か働くと、心霊体験の2つや3つはあると思うのよね…。
幽霊の噂なんか微塵もない、人の出入りの激しいコンビニでもね…。
暇な日は休憩時間増しまし。
あまぐりのバイト先は幽霊なんて感じさせない、賑やかなところだったの。
大学生が多い地域だったから、深夜でも、賑やかな学生さんが、よく買いにきてくれていたわ。
深夜の1時くらいまでは、レジに列ができるくらい賑わっていて、
1時くらいからは人がまばらに。
3~5時くらいは、飲み会終わりの学生さんや、飲み屋のバイトさんたちで、人がごった返すこともあったけど、
ほとんどの日は静かだったから、
あまぐりたちは休憩が取り放題なの。
…て言ったら、サボり放題しちゃってるみたいだけど、
与えられた仕事は、ちゃんとしていたわよ(笑)
いつも、二人体制で休憩時間は交代にとるの。だから、1時くらいからは、どちらかが仕事をして、もう一人は休憩していて、
ほぼ一人体制になっていたわ。
あまぐりが心霊体験した日も、早く休憩したい一心で、仕事を頑張っていたわ。
その日は、お客さんがあまり来ない《暇な日》で、
いつもより早めの夜12時過ぎくらいから、休憩することにしたわ。
ノックの音
「休憩行ってきまーす♪」と相方に言って、「事務所」と呼ばれる、レジの裏の部屋に入ってすぐのこと。
さあ夜食に廃棄の弁当を食べようか、雑誌を読もうか、と悩んでいたら、事務所のドアを、
「…コンコン。」
と、ノックする音が。
事務所のドアは、レジの中にあるから、お客さんは入れないつくりになっているの。
従業員のルールで、事務所に入るときはノックをすることになっていたから、その時も、なにも迷わず、
《さっきドリンクコーナーのところにいた相方が、急いでなにかをしにきたんだな》
くらいにしか思わなかったわ。《急いで》だと思ったのは、相方はレジから一番遠いドリンクコーナーにいたから。
あまぐりが事務所に入って、すぐにノックされたから…正直、
「えらい歩くの速いな…。」
と、思ったわ。
誰もいない…

いつもなら、事務所のドアをノックされたぐらい、なにも意識しないのだけど、(気にせず休憩続行)
ノックはあったのに、相方は入って来ないし、
でも、急いで事務所に帰ってきたのだろうし、
「どうしたのかな?レジに人が並んでるのかな?」
と思って、すぐに事務所のドアを少しあけて覗いてみたの。
見ると、誰もいないの。
まず、相方がいないわ。
ノックができるのは相方だけ、不思議だな。と思ったわ。
「ひょっとしてお客さんが…?(ありえないけど)」と、事務所を出て、店内を見渡してみたけど、
お客さんもレジから遠くにあるコピー機の前に1人だけ。
「あれ?確かにノックの音を2回、聞いたのに。」
と不思議に思っていると、
相方が、レジの反対にある倉庫(バックヤード)から出てきたわ。ドリンクを補充するために取りに行っていたみたい。
…相方も、お客さんも、レジから一番遠いところ(倉庫とコピー機)にいた…
不思議すぎて、相方に「今ノックした?」と聞こうかと思ったけど、ノックできない状況なのは明らか。
ドアに何かが当たったのかしら?と思ったけど、下に落ちているものはないし、当たりそうなモノもないし…。
脳裏に見えたのは…
「確かに2回聞いたのに…幻聴…?」と疑問に思いながら、また事務所に入ろうと、ドアノブに手をかけたとき、
脳裏にある光景が…
黒い何かの口もとが、ニッと笑った
の。そう、フッと脳裏にうかんだのよ。
その時思ったわ。
「ああ、私、おちょくられたのね。」
ってね。なんだか、からかわれた感じがしたの。
「黒い何か」って書いたのは、人間ではない気がしたから。たぶん性別は雄…。
うーん、何かは分からないけど、ただ、
おどろおどろしい、いかにも背筋が凍るような怖いものではなく、何かしてやろうっていう邪悪な感じもなく、
ただ反応を見て遊んでるだけって感じがしたわ。
だから、そんなに怖くなかったの。
「何を根拠に、こんな妄想を書いて…見たわけでもないのに、想像しただけじゃん」って言われるかもだけど、
言葉どおり、「脳裏にうかぶ」感じなの。
目で幽霊を見たことはないけど、幽霊がいるとき(たぶん)は、頭の上の方に「ふわっ」と浮かぶの、映像がね。
これが、たぶん、第六感!?
経験したことがあるひとなら、分かっていただけるわよね。
からかいやがって、こんちきしょう!
そんなに怖いかんじではなかったけど、自分の近くに《何か》がいるっていうのが気持ち悪くて、どこかに行ってほしいって思ったの。
だから、心の中でこう思ったの。
「私のことなんか、からかってもおもしろくないわ。私より、もう1人(相方)の方がおもしろいから、そっちに行ってはどうですか?」
…はい、相方を売りました…。
そして、それからは何事もなく、穏やかに休憩時間を過ごしたわ。
食べて、本を読んで、ゲームして…一時間半くらい(笑)
その間、コンビニの自動ドアは、人もいないのに開いたり閉まったりしていたわ…。たまーに、あることなのよ。
(↑自動ドアの詳細は下で)
それを見て、ノックされたことを思い出して、
からかいやがって、こんちきしょう!
と、いらっとしていたけど…(笑)
(後になって怒りが沸いてきたわ。気持ち悪さから、怒りに。)
自動ドア
あまぐりの休憩時間が終わって、相方が夜2時くらいに休憩に入ったの。
相方が休憩中のあいだも、自動ドアは人もいないのに開いたり閉まったり。
もちろん、虫もいないわよ。
ピンポーンって鳴らないのに、ドアはひとりでに開いたり閉まったりしてるの。
いつもなるわけじゃないのよ。たまになの。
店長いわく、ドアの縁にレンズがあるから、それを拭けば良いらしいけど、
拭いてもおさまらないわよ…。
壊れてるんじゃないかって?
よくなるのは深夜帯だし…
店長も不思議がって、業者を呼んでみてもらっていたけど、異常は無かったみたい…。
ごめんね…。
お客さんが来なくて暇だから、ひとりでに開いたり閉まったりする自動ドアを眺めているうちに、相方の休憩時間が終わったの。夜中の3時くらい。
相方はタバコを吸うから、いつも事務所ではなく倉庫(バックヤード)で休憩しているのだけど、
帰ってきた途端にあまぐりに言ったわ。
「バック(倉庫)に積んでる台車が、パタンって倒れたんですけど。…嫌じゃないですか?」
…台車が勝手に倒れるのは珍しいことではないから(むしろ、よくある)、わざわざ言うようなことではないのだけど、
おそらく相方も、何かの気配を感じたのでしょう。
怯えているのか、少し口数が少ないし、いつもと声色が違う…。
無愛想で、体格がよくて、見た目がこわい感じで、少し(いや、かなり笑)性格の悪い相方(男)が、怯えていて、
そのギャップに思わず笑いそうになったけど、こらえて、(笑)
「うーん、台車はよく倒れるけど…まあ面倒だよね。こっちは、自動ドアが開いたり閉まったりしてるよ。今日は何かいるかもねー(笑)」
って言ったら、
「そうっすよね。いてもおかしく□○¥%◎▷…。」と、長々と何かを言っていたわ。
あまぐりが、お化けにあっちに行けって言ったから、相方のほうに行ったのかしら…?
あまぐりがお化けに、「相方の方に行け」って言った。なんて言えないし、
怯えている相方を見ると、少し罪悪感を感じたけど、
罪悪感よりも、相方の顔を見ると笑ってしまいそうで…ギャップが(笑)
聞こえなかったことにして、無視しちゃったわ(笑)
人間の反応をみて遊んでいるお化けも悪いけど、あまぐりの性格も悪い!!(笑)
相方よ、怯えさせて(お化けに、相方のほうに行けって言って)、ごめん!!!!!
って、心の中で謝っておいたわ。
まとめ
- お化けって、「あっちに行け!」って言ったら、行くのかも(笑)
コンビニ恐怖体験シリーズ
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あまぐりが、中学の時からの愛読書なの♥️
全巻(10巻)揃えて…何度も読んだわ…♥️今も我が家の本棚にあるの。
著者が、全国から実話の心霊体験を集めて、一冊に99話収録されているの。
なぜ99話かと言うと…
一晩で100話、怪談を語ると(百物語)、不思議なことが起こると言われているから。
この本を読んでも大丈夫なように、わざと99話なの。
でも、あと1話足せば…♥️
全巻揃えるぞ!→「新耳袋 文庫」で検索🔍
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